節約情報、お得な情報満載
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節約するという観点では、外食先で皿洗いをすれば
タダというのは、うれしい話に聞こえるが、
それは裏を返せば、お店にとってもメリットはあるようだ。
業績好調の「餃子の王将」。チェーン店の中には、学生向けに30分の皿洗いで食事代を無料にする店さえ存在するが、実はこれは王将にとってメリットづくしだった。
苦戦が続く飲食業界にあって、「餃子の王将」を運営する王将フードサービスは好調が続いている。既存店の売上高は現在、27ヵ月連続で前年同月を上回っており、来店客数も増え続けている。
好業績の理由は、こだわりの餃子がリピーターをつかんで離さないところにあるが、経営面では独自のチェーン展開が成功のポイントとしてあげられる。
同社には外食業界の基本である「どの店でも同じメニューを同じ味で提供」という概念は当てはまらない。500店舗すべて立地・大きさ・レイアウト・定食メニュー等が一店ずつ異なり、地元に愛されるように、各店舗がそれぞれの個性を発揮させるようなシステムを採用しているのだ。
しかしこうして各店舗にある程度自由な裁量を与える一方で、経営陣の数字に対する姿勢はきびしい。毎朝、前日の売上集計の速報を社長自らチェックし、売上の減少が目立つ店は、すぐさまエリアマネージャーと店長とで問題解決への話し合いがもたれるのだ。
チェーン店の中には、財布に余裕のない学生向けに、30分の皿洗いで食事代を無料にする店さえ存在し、このエピソードは王将ファンの間で語り継がれているが、そこは数字にきびしい同社だけに単なる美談には終わらない。実はこの「皿洗いで食事代無料」キャンペーンは王将にとってはメリットばかりなのだ。
同チェーンにおける客1人当たりの食事代は850円程度だが、その原価は業界標準の35%で算出すると約300円。もし学生が食事代を払えない場合は、店側の負担は300円発生するが、30分皿洗いしてもらえば、王将のバイトの時給を900円だと考えると、450円の労働力を得られることになる。つまり差し引き150円の得となり、少なくとも損にはならない。
さらにこのキャンペーンが客づてに口コミで広まったり、テレビや雑誌にこぞって紹介された宣伝効果を考えると、ローコスト、ハイリターンの広告戦略という見方もできるのだ。
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スーパーの西友が価格安く宣言で話題を集めたが、
その実態は安売り合戦で、悲惨な状態にあるという。
「お客様からたまにお問い合わせをいただきますが、うちは西友さんと違い、店頭価格からの値引きはできませんし、今後その予定もありません。もともとコストなどを考えながら、精一杯の良心価格でご提供していますので・・・・・・」
JR中央線沿線に店舗を構えるある電鉄系の中堅スーパーで、「値引き」について訪ねたところ、売り場担当者は困った顔でこう答えた。
原材料価格の高騰に苦しめられたかと思えば、その後世界的な不況で消費が見る見る落ち込むなど、昨年から続く未曾有の苦境で、日本企業は疲弊し切っている。
そんななか、低迷する消費の最前線に立たされている流通業界では、昨年12月から西友が始めた「他社価格チラシ照合制度」という値引き戦略により、波紋が広がっているという。
この値引き戦略は、お客が競合店の商品チラシを持参して、それよりも商品価格が高い場合、店頭でその商品価格まで値引きしてくれるという、かなり大胆な試み。そのため、冒頭のスーパーのように、「たとえ追随したくてもマネをできそうもない」というのが、競合店のホンネのようだ。
不景気になれば、お客のサイフのヒモがきつくなる。だから安売りをすればよい――。ことはそう単純ではない。他社追随型のやみくもな安売りは、厳しい自社の利益水準を、さらに落ち込ませてしまいかねないからだ。
この異例の安売り、報道を見る限り、西友の直近の売り上げアップに少なからず貢献しているようだ。だが、同社が出店している周辺エリアの声を拾うと、「今後も追い風ばかり」とは言えない現状が浮かび上がって来る。
西友の店舗にほど近い商店街の関係者は、こう語る。
「そもそも店頭での値引きは、地元の商店の多くが、スーパーに対抗するためにやって来た昔ながらの手法。損をしないように値引いて、うまく常連客を集めるテクニックならこちらに分があるし、ハナから客層も違う。だが、大手がそんなことを始めると聞けば、確かに不安はある」(個人食料品店)
「正直、“余計なことを始めてくれたな”という気持ち。西友のせいでお客が減ったということはない。だけど、100円スーパーのような格安店が新たに進出して来るよりも、既存店に比較値引きをされるほうが、お客の心理に与えるインパクトが強い場合もある。地元に“何でも安売りで買えばよい”と考える主婦が増えるのは、地域にとってマイナスだと思う」(小規模スーパー)
消費者物価の大幅下落は必至 デフレを招く「安売り戦国時代」
